ゴールデンスランバー
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: ハードカバー
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映画『ゴールデンスランバー』を観た。
伊坂幸太郎原作、中村義洋監督作品。
中村義洋は、伊坂作品を
『アヒルと鴨のコインロッカー』(2006年)
『フィッシュストーリー』(2009年)
に続き映像化。
出演は、堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之の他、
柄本明、濱田岳、渋川清彦、ベンガル、大森南朋、貫地谷しほり、
相武紗季、伊東四朗等、実力派・個性派揃いと豪華。
タイトルの『ゴールデンスランバー』は、
The Beatlesの最高傑作と評されるアルバム『Abbey Road』に収録されている
『Golden Slumbers』から。
この楽曲は、アルバムのB面(昔はレコードだったからね)の9曲目、
『You Never Give Me Your Money 』から始まるメドレー中の1曲。
劇中でも効果的に使われている。
- アーティスト: BEATLES
- 出版社/メーカー: EMI
- 発売日: 2009/09/09
- メディア: CD
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映画を観る前に既に原作は読了。
巷での評判通り、伊坂幸太郎作品の中では、1、2を争う良作だった。
しかし、ミステリーとして考えると?
残された謎が多すぎる作品でもある。
東野圭吾作品は、作品中の謎を方程式を解いて
必ず解答する“理系”小説だが、
伊坂幸太郎作品では、その謎は、文学的表現で
終わり、謎は解けずに文学的に完了する“文系”小説。
昔からのミステリー・ファンからすると、もやもやが残る感じ。
良い意味で余韻も残るんだが。
映画では、その良い意味での余韻を感じる事ができた。
お薦めの作品。
もちろん、ボクの結子も相変わらずカワイイし。
驚いたのは、効果音。
爆発音等が恐ろしくリアル!
首相パレード中の爆発音は勿論、ベネリM3と思われるショットガンの炸裂音。
ショットガンの迫力と恐怖を感じたのは、ペキンパーの名作、
『ゲッタウェイ』以来かもしれない。
そして極めつけは、とあるシーンで撃たれるSIG P230JP。
邦画でもやる気になればできるものだと感心してしまった。
映画『ゴールデンスランバー』(公式サイト)