あゆみちゃんのばかちん日記

あゆみちゃんことyoneya のばかちん日記です。

ただ、君を愛してる

恋愛写真―もうひとつの物語

恋愛写真―もうひとつの物語

原作を読んだ時から映画化が楽しみだった作品。
公開初日のこの日、朝一番で観てきた。
ある人の言葉を借りれば、
小説はテキストのない翻訳だという。
失われた言葉を再生する試みが、小説なのだという。
だとすれば、読むという行為は再生された言葉を
頭の中で映像化する事になるのだろうか?
だから、小説を映画化(映像化)した場合、
読んだ人各々が脳内で映像化したものと
演出家である映画監督が自身の思いを映像化したもの
とのギャップに戸惑う事となってしまうのだろう。
でも、この作品ではそんな心配は無用だ。
原作の雰囲気を損ねる事なく、というよりも、
それ以上の映像が再現されていく。
「森」のシーンでは、柔らかな心地が感じ取れ、
森の匂いまで、漂ってきそうだった。
そして、特筆すべきは、
「映画の中で、静流として生きられて本当によかった。」
と言い切った宮崎あおい
原作者の市川拓司に、
「考えていたまんまの静流で驚いた」
と言わしめたのも納得できる。

この映画、プロローグで既にウルウルしてしまい、
後半は、ただ、ただ、涙が流れて止まらなかった。
しかも、ただ、悲しいだけではなく、
最後にはポジティブな気分になれる。

ただ、君を愛してる 天国の森の恋物語 [DVD]

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映画「ただ、君を愛してる」(公式サイト)