オリヲン座からの招待状
映画「オリヲン座からの招待状」を観てきた。
原作は浅田次郎のベストセラー短編集「鉄道員(ぽっぽや)」
に所収されている、30ページ程の短編だ。
幼少期に映画館オリヲン座に通っていた、
今は中年の男(祐次)が語る話であるが、
映画では、昭和30年代から今に至る凡そ50年にわたる、
豊田トヨと彼女を慕う留吉が守り続けた、
京都西陣の小さい映画館オリヲン座の歴史を描いている。
そういえば、私が生まれ育った街にも「オリオン座」という
名前の映画館があった。
そこは、この映画で描かれている「オリヲン座」と違い、
洋画専門館であったのだが、祐次にとっての「オリヲン座」同様
私の青春時代の思い出が詰まっている。いや、詰まっていた。
現在私の「オリオン座」は既に閉館してしまい、
そこは、駐車場となっているのだ。
「オリオン座」という劇場名は、かつて全国各地で見られたが、
時代の流れの中で徐々に姿を消していった。
そして、現在は「静岡オリオン座」だけとなってしまったそうだ。
その最後の「オリオン座」は、平成19年6月25日に50周年を迎えた。
その50周年を迎えた記念すべき年に、
奇しくも「オリヲン座からの招待状」が公開され、
その特別試写会が9月27日静岡オリオン座で開催された。
「オリヲン座からの招待状」特別試写会
映画「オリヲン座からの招待状」(公式サイト)
- 作者: 浅田次郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/03/17
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