龍時03−04
作者の野沢尚氏の訃報を前に、読む事を躊躇していたが、サッカー
日本男子五輪代表の1次リーグ敗退が決まったその日、表紙を開く
決心がついた。
聖地アテネで、五輪代表として「可能の限界を汲み尽く」した死闘
を繰り広げる主人公志野リュウジ。
ワールドカップ・アジア最終予選での彼の活躍は、「遠すぎた橋」
になってしまった。現実の五輪代表の1次リーグ突破のように。
さて、明日は今週2回目の静岡スタジアム・エコパにて、日本代表
対アルゼンチン代表の観戦だ。
- 龍時01-02
無名の高校生志野リュウジは、スペインU−17との親善試合から、
世界との壁に愕然とする。
その後、アトランティコFCユースからスカウトされたリュウジは、
単身スペインに渡る。
- 龍時02-03
リーガ・エスパニョーラ1部のレアル・ベティスにレンタル移籍した
志野リュウジは、「世界選抜」レアル・マドリー戦、そして、世界で
最も危険なダービーマッチ、セビリア・ダービーに挑む。
本格サッカー小説としても勿論楽しめるが、一人の少年の、サッカー
を通しての成長物語としても楽しめるシリーズだ。