あゆみちゃんのばかちん日記

あゆみちゃんことyoneya のばかちん日記です。

Tumbling Dice

名古屋に転勤して変化したのが通勤手段だ。
マウンテン・バイクから地下鉄に変わり、通勤時間が読書の時間となった。
本日読了した本は、真保裕一氏著の「ダイスをころがせ!」。
一瞬ローリング・ストーンズがテーマ*1かと思ったが、帯を見ると違うらしい。
「働き盛り世代に贈る新・青春小説」
しかも、選挙がテーマだという。「選挙」の文字を見て、手に取った本を戻し
かけたが、静岡県が舞台だと分かり少し立ち読みをした。


「お、おもしろい。」


目次の章のタイトルを読むだけでワクワクする。
選挙小説かと思って読んでいると、どうも違う。
選挙戦については、あとがきにもあるが、一般的にはリアルなディテールと
思うのだが、選挙の「闇の部分」が全く描かれていない。
過去にほんの少しだけ、選挙のお手伝いをした経験から言わせてもらうと、
単なる机上の「理想論」が描かれているだけだ。
だからといってリアルさに欠けるという事はなく、読者を主人公達と一緒に
選挙を戦っているように感じさせ、一気に読了できてしまう。
正に究極の選挙シミュレーション小説ともいえるものだ。
また、「地盤も看板も鞄もない」主人公達が、正論だけで既成政党に向かって
行くその様は、冒険小説の王道*2といえるものだ。


ところで、静岡県が舞台なのは、「日本の平均的な消費者動向の数値が出や
すい県」だからとか。
確かに商品の販売テスト*3が多いかもしれない。
気がつけば、今日は、ごっちんネタが無い!!

ダイスをころがせ!〈上〉 (新潮文庫)

ダイスをころがせ!〈上〉 (新潮文庫)

ダイスをころがせ!〈下〉 (新潮文庫)

ダイスをころがせ!〈下〉 (新潮文庫)

*1:ストーンズに同タイトルのナンバーがある。

*2:現実的にはドン・キホーテの様だ、ともいえるが。

*3:そういえば、静岡県限定販売とか、先行販売と銘打たれた商品がやけに多い。