清水エスパルス ｖｓ リヴァプールＦＣ
欧州ＣＬ決勝戦でＡＣミランをＰＫ戦の末に破り、２１シーズン振りの優勝を
果たしたリヴァプールＦＣが、今夏来日し、そして、清水エスパルスと対戦
する。
リヴァプールの公式ＨＰにもエスパルスとの対戦が紹介されている。
伝統あるビッグ・クラブのリヴァプールＦＣだが、近年は低迷。
今季は、リーガのバレンシアからスペイン人、ラファエル・ベニテスを監督と
して招聘した。
ベニテスは、ロングボール一辺倒の旧態依然とした旧イングランド・スタイル
のサッカーから中盤からの組み立てを重視する、リーガ・スタイルともいえる
サッカーを提唱した。
欧州ＣＬセミ・ファイナルのチェルシーやファイナルでのＡＣミランとの一戦
を見ていると、そのスタイルはまだまだ発展途上にあると感じた。
それを補ったのが、監督の采配だろう。
４バックから３バックに変え、中盤を厚くし、選手交代によりチームを活性化
させ、怒涛の攻撃で３点差を追いつく。
さすがにその後は、息切れが目立ち、ミランにボールを支配されたが、堅守を
取り戻し、延長戦まで見事に守りきった。
チームを活性化させる監督采配。
最後まで守りきる見事な集中力。
組織的戦術と個人プレーの融合した意図のあるオフェンスとディフェンス。
そして、絶対に負けない、と最後まで徹底的に戦う強い意志。
これらは、ブルーのユニフォームを纏ったどこかの国の代表チームの監督と、
いくら不出来なプレーをしてもレギュラーを保障され、緊張感の欠片もない
選手達に見習ってほしいものだ。
