shaken,not stirred.
- 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
- 発売日: 2005/07/20
- メディア: DVD
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田舎暮しの高校生の時の私には、カクテルは、現実から遠い存在だった。
まだアルコールが許される年齢ではなかった事だけではなく、ビールや
日本酒等と違って、日常的に目にする事がなかったからだ。
それは、映画や小説や音楽等だけで接する事ができる想像の産物だった。
- ゾンビ(映画「ティファニーで朝食を」)
- ギムレット(小説「長いお別れ」)
- ダイキリ(小説「ライ麦畑でつかまえて」)
- テキーラ・サンライズ(イーグルスの曲名)
- ピンクレディ(グループ名)
等々。
上京して初めて入ったバーでオーダーしたカクテルはマティーニだった。
そのマティーニは、ジェームズ・ボンドが愛飲したようにシェイクしたもの
ではなく、ステアされたもので、レモンの皮ではなく、オリーブが飾られて
いた。
それは「麗しのサブリナ」に登場するマティーニのように見えた。
初めてのカクテルの味は、何故だかトニックのような感じだった。
それは、カクテルの味が分かるには、私は、まだ子供だったのだろう*1。
バーテンダーと顔見知りになった頃、シェイクしたマティーニをオーダー
してみた。
彼は苦笑いしながらオーダーを聴いてくれたものの、その苦笑いを見てか
らは、「シェイクしたマティーニ」は二度とオーダーしていない。
マティーニは、ジンとベルモットだけを使用する実にシンプルなものだが、
300種類近くのバリエーションがあるという。
バーテンダーによって、ジンとベルモットの銘柄、混合が違うのだ。
そして、ステアするかシェークするか・・・*2
いわば財産ともいえるハロプロの楽曲の多くが、オリジナルではないハロプロ
メンバーによって、歌われているライブ、のようなものか?
そのライブをマティーニのように楽しみたいものだ。