宇宙戦争
- 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: DVD
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スティーブン・スピルバーグ監督作品「宇宙戦争」を観てきた。
リアルな怪獣映画のようで、ただただその映像に圧倒された。
スピルバーグ監督の久し振りの傑作と断言する。
1898年発表のH・G・ウェルズの原作や、1953年にジョージ・パルが製作
した映画もSFの古典的名作として名高い。
また有名なエピソードとして、その原作をオーソン・ウエルズがラジオドラマ化
した際に、その迫真のドキュメンタリー・タッチから、事実と誤解してしまい、
全米が一大パニックとなった。
この事件により、一躍時の人となったオーソン・ウエルズは、市民ケーン [DVD]で、
映画デビューを果す。
このエピソードは、以前TVドラマ化されて観た覚えがある*1
そんな有名な宇宙戦争ではあるが、ネットでの感想を巡回していたら、あの
有名な侵略者の弱点を含めて知らない人が多い事に驚かされた。
多分に私見も含めてだけど、原作とジョージ・パルの映画が、あまりにも高名
過ぎて、スピルバーグ監督をしても、オリジナル・ストーリーを尊重するしか
なかった。原作そのままの映画の冒頭のナレーションは、その事を物語って
いるかのように感じた。
かといってスピルバーグ監督は、オリジナリティを放棄してはいない。
あのトム・クルーズにブルーカラーの離婚暦のある父親で、幼い娘*2を連れて、
ただただ逃げるだけの役を演じさせる。
そして、無残に破壊される街と殺戮される住民を圧倒的な映像で描いている。
それも殆どが、人間の視点としてであり、観客は主人公達と共に目撃したかの
ような錯覚に陥る、というか、私は陥った。
そして、ハッピー・エンドであるはずのエンディング。
色々な解釈が出来そうなラスト・シーンではあるが、私は主人公レイ・フェリアー
の寂しさを、感じられずにはいられなかった。
蛇足だけど、宇宙戦争を観てから、再び観たくなった映画。
マーズ・アタック! [DVD]
インデペンデンス・デイ [DVD]
誰かスピルバーグ監督のように、復活ゴジラを映像化してくれないだろうか。