あゆみちゃんのばかちん日記

あゆみちゃんことyoneya のばかちん日記です。

どろろ

先日、映画「どろろ」を観てきた。
TVに映画宣伝のため出演していた柴咲コウ
テンションが異様に高く感じて、
(それまではクールなイメージだった)
そんな事からもこの映画に興味を持った。
手塚治虫が原作のこの映画。
その昔、TVで白黒のアニメ(というか漫画)を見た覚えがある。
1967年に「少年サンデー」にて連載され、
1969年にTVにてアニメ化されていた。
TVアニメでは白黒のイメージがあるが、
家のTVがまだカラー化されていなかった、
からではなく、元々白黒放送だったのだ。
(ちなみにカルピスまんが劇場で放送されていた、
という事はムーミンやハイジ放送の枠)
手塚アニメというと、
鉄腕アトム」とか「ジャングル大帝」に代表される
アットホームでしかもヒューマニズム良識派という
イメージが強いと思うが、それだけではなく、
何かしら「狂喜や怒り」を感じる作品も多い。
どろろ」もその路線だろう。
以下、ネタバレ




そもそも、48体の魔神に差し出された、
(しかも実の親に)
自らの身体を取り戻す旅に出る百鬼丸(妖刀の名前でもある)と
孤児のコソ泥が主人公という、
見方によっては、非常に微妙な問題も含んでいる。


映画では、原作の室町時代末期の戦国時代から
賢帝歴3048年という、はるか古か遠い未来か
さだかでない架空な時代設定にしている。
これによって、物語がファンタジーとして楽しむ事ができる。
ファンタジーといいながらも、原作の根底にある
家族問題等という側面もしっかり描かれており、
骨太な主張も込められている、と感じた。
その骨太な主張が、この映画を単なるファンタジーに感じさせない要素だろう。


邦画だが、ロケ地やワイヤーアクションから
無国籍映画のような楽しみ方もできる。
少々暴力的でグロテスクな場面が多いのが、マイナスだろうか。
というか、子供には見せられない(R12指定)。

映画「どろろ」(公式ホームページ)