オール・ザ・キングスメン

1949年、ルイジアナ州が舞台の映画。

新聞記者ジャックがウィリーと出会ったのは、
役人であるウィリーが郡の汚職を非難していた頃だった。
やがて職を辞したウィリーに、州知事選立候補の転機が訪れる。
当初は対立候補の当て馬だったウィリーだが、形勢が逆転、
遂に州知事になる。
その頃ジャックは記者を辞め、ウィリーの参謀になっていた。
時が経ち、ウィリーの権力は絶大になり、
いつしか彼自身が嫌っていた汚職やスキャンダルにまみれ…。

古今東西、
いつの時代も変わることのない共通のテーマを持った骨太の快作。
1920〜30年代に活躍した実際の政治家をモデルにした原作のリメイク。
最初の映画化は1949年、「ハスラー」の名匠ロベール・ロッセン監督に
よるものだが、私は未見。
今作で、次第に悪に染まっていく政治家を演じたショーン・ペン。
ロバート・デ・ニーロのような演技派に成長していて、
さすがアカデミー賞受賞俳優だと感心した。


「オール・ザ・キングスメン」（公式サイト）